切り花を自分で購入してきたり、花束をもらったりした時には、花瓶に生ける前に、まずは「水揚げ」という作業をしないといけません。
私も、よくお花を飾りますが、水揚げは必ず、毎回やるようにしています。
そうすることで、切り花の寿命が長くなりますし、元気なお花を長く楽しむ事ができます。
ちょっとした一手間なんですが、これをするのとしないのとでは大違い。
今回は、お花を飾る初心者さんでも出来るお花を長持ちさせる秘訣「水揚げ」の方法をご紹介します。
特別な道具も必要ありませんし、すぐ出来るので、ぜひお花を飾る前にやってみて下さいね。
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切り花の水揚げの方法
水揚げというのは、切り花の寿命を延ばしてくれる大事な作業です。
通常、植物は根っこからお水を吸い上げますが、切り花には根っこがありません。
そのため、水を吸い上げる力が弱くなります。
また、茎の切り口に細菌が入るのも、水を吸い上げる力を弱める原因になります。
そこで、水揚げの作業を行って、しっかりと切り花が水の吸い上げを出来るようにしてあげましょう。
買ってきたお花の首がガックリと垂れ下がっている場合も、水がしっかり上がっていない証拠。
水揚げをしてあげれば、元気になりますよ。
水揚げの方法は色々あるので、順にご説明していきますね。
花は水切りが一番簡単!
水揚げの方法として、一番ポピュラーなのが「水切り」です。
私も、いつもこの方法で水揚げを行っています。
やり方は3ステップで簡単です!
1.キレイなバケツに水を入れる
2.キレイで切れ味のいいはさみを用意
3.茎を水につけ、水の中で茎を斜めに2~3cm以上切る
これだけです。
キレイなバケツやはさみを使うのは、切り口に細菌を繁殖させないためです。
花瓶も、生ける前にキレイにしておきましょう。
出来れば、エタノールなどで消毒しておくと完璧です。
そして、大事なのは、茎を切る時に必ず切り口が水の中に使っている状態で、斜めにスパッと切ること。
切り口から空気が入ると、水を吸い上げるための導管の中で空気が邪魔をして水があがらなくなってしまうので、水につけた状態で切ります。
また、導管を潰してしまわないために、切れ味のいいはさみでスパッとキレイに切る事も大事です。
斜めに切るのは、茎の断面を広げて、水の吸い込みをよくするため。
まっすぐ切るよりも、水を吸い上げやすくなります。
切れたら、後は花瓶に生けてOKです。
水切りは水替えのタイミングでも
水切りは出来れば、水替えのタイミングか2~3日に1回するとより長持ちします。
私は、毎回は大変なので、切り口が少し痛んできたり、変色したりしてきたら、水切りをするようにしています。
ちょっと傷んでいるなと思ったら、傷んでいるところの1~2cm上の部分までを、また水中で斜めにカットしましょう。
茎にぬめりがある場合は、しっかりとぬめりも洗い落としてあげるといいですよ。
ちなみに、買ってきてから初めに水切りするときの、茎を切る長さですが、長い茎のものは、花瓶に合わせて好きなところで好きな長さに切ってOKです。
↑これも、かなり長いカーネーションとかすみ草でしたが、瓶に合わせていい感じの長さに切りました。
どこで切っても大丈夫ですが、その後も水切りを何度かする事になるので、少し長めにしておくのがいいですね。
ぐったりした花は深水法で
水切りをしたけども、なかなかお花に元気が戻らない場合や、もともとガックリと花首が下がってしまっているものは、深水法も試してみるといいでしょう。
深水法は、バケツなどに深くはったお水にお花をつけておく方法です。
◆深水法のやり方
1.花首を出来るだけ、まっすぐに整えて、新聞紙などを巻く。
花屋さんで花を買った時と同じ感じにします。
花首がまたうなだれないように、まっすぐ支えてあげられるように少しきつめに巻いてください。
茎は20cmほど出しておきましょう。
2.水切りをした後、バケツに半分以上水を張り、花を浸けます。
茎の2/3以上が浸かる深さがあるといいです。
水の圧力で吸水がしやすくなります。
そのまま半日から~1日くらい浸けておけば、ぐったりしたお花も元気になりますよ。
そこそこ元気なお花なら、1時間~3時間ほどで、シャキッとしてくれます。
上手な紙の巻き方など詳しくこちらでも説明されています↓
枝ものを水揚げする方法
桃の花や桜、ツツジやツバキなど枝ものの植物を飾るのもオシャレですよね。
その場合は、枝の先を割ることで水揚げしやすくします。
枝の水に浸ける方に、縦に十字にハサミを入れます。
十字に割れたら、少し広げてあげて、お水に浸けておくといいですよ。
花の湯上げ方法
大体のお花は、水切りや深水で水揚げすることができます。
ただ、ひまわりやマーガレットなどのキク科の水が下がりやすいお花や、茎に空気が入って水が上がりにくくなったお花に水を吸いやすくするやり方です。
基本的にどのお花でも、この方法を使うことはできます。
お花によっては、ここまでする意味のない種類もあるので、すぐ花がグッタリしてしまう、花首が下を向く(これを「水が下がる」といいます)お花の場合は、一度試して見てください。
◆湯上げのやり方
1.深水と同じく、花首をまっすぐにして新聞紙を巻く。
2.茎は斜めに切る。
3.すぐに90度以上のお湯に20秒ほど浸ける。
4.すぐに水を入れたバケツに浸ける。
水に浸けたら2~3時間そのまま放置で大丈夫です。
元気になったら、好きな長さに切って、飾りましょう。
私は、念のため最後も水切りをするようにしています。
湯上げをすることで、切り口の消毒と茎に入っていた空気が外に出されて、お水が揚がりやすくなります。
お花屋さんでもよくやられている方法ということなので、すぐ水が下がってしまうものは一度やってみるといいですね。
切り花を焼く
切り花の根元を焼く事で、水を吸い上げやすくする方法もあります。
◆やり方
1.ぬらした新聞紙で花を包む。根元は出しておく。
2.茎の根元を1cmほど切る。
3.茎の根元を炭化するまで焼く。
4.水に浸ける。
火やコンロやガスバーナーの火でOKです。
湯上げと同じで、茎の中の空気が外に出されることと、切り口の消毒にもなると考えられていて、吸水がしやすくなります。
同じような理由ならということで、湯上げの方が安全ですし十分効果があるので、私は焼かずに湯上げをしてしまいますが・・・。
シャクヤクやバラなど、茎が硬いものに適しているそうです。
試す場合は、火事に注意して、すぐに水に浸けられるように準備してやって下さいね。
茎を折る方法
水切りのように、ハサミなどを使って切るのではなく、手でパキッと折ってあげる方がいいという花もあります。
リンドウやキク、トルコキキョウなど、茎がキレイに折れやすいお花に向いています。
手でパキッと折ってあげてから、お水に浸けておくと、水が揚がりやすくなります。
ただ、茎を折るのはNGな植物でやってしまうと逆効果なので、折る方法を試す場合は、調べてからがおすすめです。
ハサミで切るのがNGというのはないと思うので、迷ったらハサミでキレイにスパッと切ってあげましょう。
花の延命材もおすすめ
さらに元気に長持ちさせたい場合は、お花の延命材(栄養剤)も一緒に使用するのがおすすめです。
私は元々、切り花って寿命が短いと思い飾るのが苦手だったんですが、延命剤を使うようになってからは、花を飾るのが楽で楽しくなってきました。
延命剤を使うと、花が長く元気でいてくれるだけじゃなく、水も腐りにくくなります。
ずぼらなので、水を替えるのを忘れてしまったりという事がよくあるんですが、それでも水がきれいな状態で、茎のぬめりもなし。
本当に、切り花をお手軽に楽しめるようになるので、使った事のない人は使ってみるといいですよ。
私は今では、お花を飾る時には絶対に延命剤を入れています^^
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まとめ
切り花の水揚げの方法は、一番簡単なのは、「水切り」です。
私は大体、頂いた元気なお花や自分で買ってきたお花は、この方法でしっかりシャキッとさせる事ができています。
花首がガクッと下を向いていたり、なかなか元気にならない場合は、「深水」や「湯上げ」といった方法を試すのもおすすめです。
しっかりと水揚げしてあげることで、お花の持ちがよくなりますし、元気な状態で飾る事ができるので、ぜひやってあげましょう。
延命剤を使うことで、より長持ちさせることもできますし、お世話も楽になるので、よく切り花を飾っている人は、使って見てくださいね。
本当に、楽になりますよ^^
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